これからKindle本を出版したい。
SNSで発信して、多くの人に自分の考えを届けたい。
そして、どうせやるなら少しでも多くの人に読まれたい。
できれば、ベストセラーも狙ってみたい。
そんな人に、ぜひ一度読んでほしい本があります。
長倉顕太さんの
『常識の1ミリ先を考える。あなたの着眼点を変える15講』
です。
長倉さんは、編集者として数々のヒット作やベストセラーを生み出してきた方です。
この本には、そんな著者が長年の編集経験の中で身につけてきた、
「ヒットする企画はどうやって作るのか」
という考え方が、かなり具体的に書かれています。
私が読んで感じたのは、
これは単なる発想法の本ではない
ということです。
むしろ、
ベストセラーを量産してきた編集者が、本当は隠しておきたかったであろう“売れる企画の裏側”を明かしている本
そんな印象を受けました。
誰もいない場所を探す必要はない
発信やビジネスを始めようとすると、
「競合が少ない場所を探そう」
「ブルーオーシャンを探そう」
と言われることがあります。
もちろん、それも一つの方法です。
でも、この本を読んで私が感じたのは、むしろ逆でした。
あえてレッドオーシャンに入る。
すでに人が集まっている。
すでに売れている商品がある。
すでに人気のあるテーマがある。
つまり、
需要が証明されている市場に入る。
そのうえで、
着眼点を1ミリずらす。
これが大切なのだと思います。
誰もいない市場は、一見すると競争がなくて魅力的です。
でも逆に言えば、
そもそも誰も欲しがっていない可能性もある。
だったら、
すでに人が集まっている場所へ行き、
そこで自分なりの切り口を作る。
そのほうが、遠回りせずに読者と出会える可能性は高いのではないでしょうか。
「盗んで1ミリずらす」
この本の中には、
「盗んで『1ミリ』だけズラせ!」
という刺激的な言葉があります。
もちろん、丸パクリしろという意味ではありません。
私なりに解釈すると、
売れているものを徹底的に観察する
ということです。
例えば、
売れているKindle本を見る。
Amazonランキングを見る。
SNSで伸びている投稿を見る。
YouTubeで再生されている動画を見る。
そこで、
「なぜ、このタイトルはクリックされるんだろう?」
「なぜ、このテーマは売れているんだろう?」
「なぜ、この人の投稿は反応されるんだろう?」
と考える。
そして、
そのまま真似するのではなく、1ミリずらす。
これが企画作りの基本なのだと思います。
AIというレッドオーシャンでも十分勝負できる
例えば、今の「AI」というテーマ。
完全にレッドオーシャンです。
AIについて発信している人は、すでにたくさんいます。
だから、
「AIについて発信します」
だけでは、なかなか違いが出ません。
でも、
「AI × シニア」
「AI × Kindle出版」
「AI × 人生経験」
「AI × 発信初心者」
「AI × 会社員の副業」
と少しずつずらしていく。
さらに、
誰が語るのか
を加えれば、もっと違いが出ます。
例えば、
長年現場で働いてきた人が語るAI。
60代からAIを始めた人が語るAI。
人生経験をコンテンツに変えたい人が語るAI。
同じ「AI」という大きなテーマでも、
着眼点を少し変えるだけで、まったく違う企画になります。
だから私は、
ブルーオーシャンを探し回るより、需要のあるレッドオーシャンに入り、着眼点を1ミリずらす。
そのほうが、ヒットへの近道なのではないかと思いました。
自分がいいと思うものと、読者が欲しいものは違う
この本を読んで、もう一つ改めて考えさせられたことがあります。
それは、
自分がいいと思うものと、読者が求めているものは違う
ということです。
発信していると、
「これは絶対にいい内容だ」
「これは読まれるはずだ」
と思って出すことがあります。
ところが、
ほとんど反応がないこともあります。
逆に、
自分では、
「こんな内容でいいのかな」
と思った投稿が、意外に反応されたりする。
これは、発信を続けている人なら経験があるのではないでしょうか。
結局、
売れるかどうか、読まれるかどうかを決めるのは、自分ではなく相手です。
だから、
自分のこだわりだけで作ってはいけない。
もちろん、
自分らしさは大切です。
自分の価値観も大切です。
こだわりも必要です。
でも、
こだわりすぎると、独りよがりになる。
そこが難しいところです。
こだわりは「ほどほど」がいい
私はこれまで、
「自分らしさを出したい」
「自分にしか書けないものを書きたい」
と考えることがよくありました。
もちろん、それ自体は悪くありません。
でも、
自分らしさを出すことと、
相手が求めていることを無視することは違います。
まず、
読者が何を求めているのかを見る。
その上で、
自分の経験や考えを加える。
そのバランスが大切なのだと思います。
言い換えるなら、
読者ニーズを土台にして、その上に自分らしさを乗せる。
そんなイメージです。
ヒットは偶然ではなく、設計できる部分がある
この本の目次を見るだけでも、
「ヒットは他人が99%決めている」
「データ1%もウソをつかない」
「ヒットはタイミングが10割」
「本も見た目が9割」
「1秒を制するワーディングの魔法」
「1行目は催眠術」
など、
これから本を書いたり、SNS発信したりする人なら気になるテーマが並んでいます。
もちろん、
この本を読めば必ずベストセラーになるわけではありません。
そんな魔法の方法はありません。
でも、
ヒットというものは、
ただ運だけで決まるものではない。
読者を見る。
市場を見る。
データを見る。
売れているものを見る。
タイミングを見る。
言葉を見る。
見せ方を見る。
そして、
少しだけずらす。
そうやって、
ヒットする確率を高めていくことはできる。
私は、この本からそんなメッセージを受け取りました。
Kindle出版を考えている人ほど読んでほしい
これからKindle本を書こうとしている人は、
すぐに本文を書き始めたくなると思います。
でも、その前に、
「何を書くか」
だけではなく、
「誰が読みたいと思うのか」
を考える。
さらに、
「すでに売れている本と、どこを1ミリずらすのか」
を考える。
ここが、とても重要なのではないでしょうか。
例えば、
「人生後半について書きたい」
だけでは広すぎる。
そこから、
「人生後半 × AI」
「人生後半 × 副業」
「人生後半 × 発信」
「人生後半 × 再挑戦」
とずらしていく。
さらに、
自分自身の経験を入れていく。
すると、
だんだん企画に輪郭が出てきます。
SNS発信も同じ
SNSでも、
単に「役立つことを書こう」だけでは弱い。
誰に向けて書くのか。
どんな悩みを解決するのか。
最初の一文でどう興味を持ってもらうのか。
どんなタイトルにするのか。
どんな見せ方をするのか。
ここまで考える必要があります。
つまり、
中身が良いだけでは足りない。
届け方まで含めて企画なのです。
これは、これから発信を続けるうえで、とても大事な視点だと思いました。
私がこの本から学んだこと
この本を読んで、私の中に残ったのは次の3つです。
1つ目。
需要のない場所を探すのではなく、需要のあるレッドオーシャンに入る。
2つ目。
売れているものを観察し、着眼点を1ミリずらす。
3つ目。
自分のこだわりだけで作らず、読者が求めているものを見る。
この3つだけでも、
Kindle出版やSNS発信の考え方はかなり変わると思います。
これからベストセラーを狙う人へ
もし、
「いつかKindle本を出したい」
「自分の本を多くの人に読んでもらいたい」
「SNSで影響力を持ちたい」
「自分の商品やサービスを広めたい」
と思っているなら、
この本はかなり参考になると思います。
特に、
「自分では良いものを作っているつもりなのに、なかなか反応がない」
という人には、一度読んでみてほしいです。
もしかすると、
足りないのは努力ではなく、
着眼点を1ミリずらすこと
なのかもしれません。
そして、
自分のこだわりを少しだけ手放して、
読者が何を求めているのかを見ること。
その小さな変化が、
企画を大きく変える可能性があります。
私自身も、これからKindle出版やSNS発信を続けていく中で、
「これは自分が作りたいものなのか。それとも読者が欲しいものなのか」
そして、
「ここから1ミリずらすとしたら、どこだろう?」
この2つの問いを、常に持っておきたいと思います。
今日の一冊
長倉顕太 著
『常識の1ミリ先を考える。あなたの着眼点を変える15講』
これからKindle出版やSNS発信で結果を出したい人には、特におすすめしたい一冊です。
誰もいない場所を探すより、人がいる場所で1ミリずらす。
この考え方だけでも、読む価値があると思いました。
読者への問い
あなたが今、発信しているテーマ。
あるいは、これから作ろうとしている商品やKindle本。
そこから1ミリだけ着眼点をずらすとしたら、何を変えますか?
その1ミリの中に、意外なヒット企画が眠っているかもしれません。


